ホテル蘭風

平戸市へ車を走らせた。平戸瀬戸に架かる橋を渡る。国道383号である。平戸市内へは向かわず、千里ケ浜方面へハンドルを切る。
10分も走れば特異な構造のホテルが右手に見えてくる。国道の海側、左手には汚されていない砂浜が波に濡れている。




立ち寄り湯は専用の受付で行う。第2駐車場に止めたなら、右手ホテルフロント入口とは逆の、左手前にある階段を下りることになる。自販機でチケットを購入し受付に出すと、次回は600円で入れる割引チケットと貸しタオルが渡される。




青い暖簾が下がる男湯に向かう。脱衣所には100円バック式コインロッカーが備わる。藤籠も用意されている。洗面台にはローション類が備わる。

浴室は2つある。階段を数階上がった場所にあるのが展望風呂だ。頑丈な建物に守られた内湯だ。高い位置に浴場があるため、海を眺めながら湯を楽しめる。
注がれ、満たされ湯は土色を帯び、湯面下は見えない。口に含んでも明確な味の形容はできない。塩素臭以外の臭いは得られない。




階段を下り、露天エリアに向かう。露天と書いたが、頑丈なガラスハウスが手前にあり、奥に露天風呂が用意されている。ガラスハウスには、洗い場を持つ楕円形の浴槽コーナーが目を惹く。湯口からは盛んに湯が供給されている。やはり土色の濁りを帯びた湯は浴槽の中を見ることができない。無味だ。




奥に進むとサウナコーナーである。水風呂と薬湯風呂が用意されている。



扉を開けると露天風呂だ。手前には円形のジャグジー風呂がある。ジャグジー浴槽の上には屋根が伸びている。少しの雨でも不都合はない。



主役は岩で組まれた露天風呂だ。湯口からは勢いよく湯が注がれる。浴槽の底には高低差があり、恐る恐る足を進める。周りを緑の木々に囲まれ、鳥のさえずりを聞きながら春の陽を受ける。加温された湯は適温調整され心地よい。




源泉はホテルの敷地内にあるという。源泉湯量を踏まえつつ、加水、掛け流し、循環をあわせて運用しているとのこと。多数の浴槽を満たすには苦労も多いようだ。


ホテル蘭風
平戸市川内町55
0950(23)2111 HP
ナトリウム-炭酸水素塩泉
29.8℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天 ジャグジー湯 サウナ 水風呂 薬湯風呂
記事の湯/偶数日男湯 奇数日女湯
800円
土日祝/11:30~24:00
平日/15:00~24:00
2015/3/14