島原温泉 東洋九十九ベィホテル

島原外港を過ぎ、国道57号雲仙東登山口交差点を左折してすぐ、高台にそびえるホテルがある。左回り一方通行の坂道を上るとフロントだが、日帰り温泉はその先にある「湧水温泉にごり湯」と掲げられた場所から入る。
階段を下りたら受付だ。浴場は2つあり脱衣所でつながっている。



露天風呂がある展望浴場に入る。こちらがぬるめとの説明だった。脱衣所は清潔に保たれ明るい。木製の棚がずらりと並び、プラ籠が置かれている。洗面台には髭剃り、ヘアーブラシなどが揃う。ホテルの浴場だけあって不足はない。



浴室はコンパクトだ。左手にサウナがある。主浴槽は窓に面し2槽に分かれている。緑色を帯びた深い濁りを有し、きわめて細かく白い粒子が面に浮かぶ。肌にまとわりつく印象をわずかに受ける。臭いは特に感じ取れない。
湯口は成分でできた塊と色が泉質を物語っているようだ。供給される湯は僅かだ。湯口のある槽から次の槽に流れ、淵に刻まれた窪みから流れ去っている。ホテルのサイトによれば元池第2源泉からの引き湯で加温循環とあるが、この浴槽は掛け流しなのかも知れない。
ガラス窓からは、湯に身を沈めながらも島原湾の眺めを堪能できる。





露天風呂の表示に従い進む。階段を下りたところにある。白い塀があり、湯に身を沈めたままなら島原湾の景色は楽しめない。満たされる湯は内湯と同じ濁り具合だ。底は見えない。立ち上がると、有明海の風に肌が馴染む。




一旦脱衣所に戻り右手の階段を上る。もうひとつの浴場脱衣所だ。真新しい印象を受ける。浴室は明るい。ヒノキの主浴槽、水風呂、サウナが並ぶ。




注がれる湯はほぼ透明、やや熱めで、展望風呂や露天風呂の湯と異なる色合いだ。源泉が異なるのかもしれないと思うほどだ。
窓辺にはウッドデッキが設けられている。体を横たえても海を眺めることができる。




土曜日の昼下がりながら、先客はヒノキ風呂に若者2人のみ。心至るまでゆっくりさせていただいた。


島原温泉 東洋九十九ベィホテル
島原市秩父が浦町丁3552-53
0957(62)3111 HP
ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(元池第2源泉)
39.8℃
展望浴場 内湯 露天 サウナ 水風呂
ヒノキ風呂 内湯 サウナ 水風呂
シャンプー類あり ドライヤーあり アメニティ充実
1000円
12:00~21:00
2014/10/11