ホテルシーサイド島原

新あゆ川橋交差点を目指し、整備された国道251号がまだすロードを下ります。国道57号を左折し少しばかり進むと目的地に到着です。
広い駐車場は満車状態。探し回ってようやく1台の空きを見つけました。シンプルな造りの印象を受けるホテルのフロントへ温泉の申し出をすると、温泉は別棟にあり、受付もそちらとのこと。「湯治処」と書かれた建物が温泉施設です。



自動扉が開くと段差のないフロアーで、右手にある靴箱に履物をしまいます。玄関ホールは簡易な休憩コーナーを兼ねているようで、テレビも備えられています。受付で入浴料を支払い、暖簾をくぐります。
2012年12月12日にオープンしたこちらの施設は、旧小涌園跡に完成した建物で、施設内はまだまだ新しさが見て取れます。



脱衣所には無料の鍵付きロッカーが備わり、洗面台には整髪料、綿棒も用意されています。スリガラスの扉を開けると浴場です。
コンパクトな空間です。かかり湯の枡の右に洗い場、右先に炭酸泉の浴槽、左隣にサウナ、左先に洗い場と主浴槽という配置です。透明ガラス窓の向こうには露天風呂、その先には有明海の青と空の青が見えます。




主浴槽には島原温泉の表示があり、島原市が集中管理する元池第2源泉が注がれているようです。無色透明、無臭、素直な肌感触の湯です。
訪問の目的である炭酸泉は、高濃度炭酸泉と表示された浴槽に注がれていました。源泉がそのまま注がれているであろう湯はもちろん温いものの、30℃を超える夏の日には最適の温度に思えます。身を沈めると、体は見る見る泡に包まれます。口に触れると甘さを帯びた炭酸味が口の中を嬉しく刺激します。
記憶にある小涌園の炭酸泉と印象が重なります。浴槽は内側も外側も褐色に染っています。





露天に出ると、左に岩で組まれた四角い露天、右にはひとりで独占してしまう丸いコンクリート製の浴槽が用意されています。
丸い浴槽には炭酸泉が供給されているようです。丸い浴槽は小涌園で使われていた浴槽と似ています。全体の意匠、内側にある段のデザイン、淵に刻まれた溝、色合いなど・・・。




残念ながら、露天から島原湾の風景を楽しむことは叶いません。海の眺めを遮るのは木製の塀で、意図して設けられた隙間から磯の臭いや潮風がプレゼントされます。


ホテルシーサイド島原
島原市新湊1丁目38-1
0957(64)2000 HP
ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩泉(元池第2源泉)
41.3℃
含二酸化炭素-マグネシウム・カルシウム・ナトリウム‐酸水素塩泉(自家源泉)
26.0℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯2槽(元池第2源泉及び自家源泉) 露天2槽 サウナ 水風呂
500円
12:00~24:00
2013/7/21